古賀研究室では、建築内外の光環境の設計・評価・制御について、環境の物理的側面と、人間の心理的生理的側面から研究を行っています。
具体的には、健康的な建築環境のために、窓など建物外皮に設ける採光用開口の機能と性能を整理し、建築のデジタルデザインに適用する指標と設計方法の研究を行っています。人工現実環境(VR)と3D都市モデルの利用が、中心的な研究方法です。また、固体光源(LEDや有機EL)の照明応用(SSL)について、快適性と健康性の高い光空間設計の考え方を示すために、分光分布とヒトの視覚応答との関係を研究しています。さらに、自動車を移動する居住空間としてとらえ、前照灯や尾灯、自動車室内の視環境の評価方法も研究しました。
国際的な活動として、屋内視環境や屋内照明の設計に関する国際標準化活動、昼光照明と電気照明に関する国際研究活動(国際エネルギー機関の太陽熱利用冷暖房プログラムIEA-SHC)に参加しています。2023年には「低炭素で快適性の高い統合照明」という研究活動が始まりました。また、これまで屋内視環境の設計プロセスと建物外皮の窓の設計に関するISO規格を開発しました。