九州大学工学部建築学科


2009年度設計演習作品の紹介

建築設計演習T 「新時代のオフィスビルデザイン

 課題概要
 対 象 2年生前期
 開講時期 2009年後期 12月10日(木)〜 1月25日(月) 5週間
 担当教員 大谷直己,有馬隆文,趙世晨,柴田建
 課 題 情報化技術の進展、雇用形態やワークスタイルの変化などを背景に、今日、オフィスに求められる機能、デザイン、スペースは大きな変化を遂げている。本課題では、オフィス設計を取り巻く社会的状況の変化を的確に捉え、新時代に相応しいオフィスビルデザインを提案する。


 作品紹介(その1)

「わ」   松下 藍


自然豊かな赤坂2丁目の敷地に出版社を計画した。注目したのは特徴的な細長い長方形型の敷地。この形を生かす設計ができないかまず考えた。そこで思いついたのが大きい「わ」の中に小さい「わ」を重ねる形である。建物の端から端までが見通せる形になっていて、それがエントランスから見た時に特徴的な断面をつくりだしている。「わ」を重ねることによってできた3つの層は、それぞれ違う表情を持っている。そして、それぞれがその空間に適した役割を果たしている。開放的な3階は営業・会議・交流に、閉じた2階は編集・出版に、1階は書店、本を読むための休憩場に使用する。こうすることで3階から1階へ、という企業全体の流れができる。このように、最初に注目した敷地を生かすことと、そしてそこで働く人たちにとって快適で、それぞれの活動に合ったオフィス空間の実現を目指して設計した。
 

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 作品紹介(その2)


「オフィスに散歩道」      松川真友子

これはある赤坂の敷地に建つ、映画配給会社のオフィスの提案です。
この敷地は背面に豊かな森をもつ自然溢れる場所です。私は、会社員が建物の中からもこの森を十分に楽しめるオフィスをつくりたいと思いました。
そして考えたのが、オフィス全体にめぐる散歩道でした。
この散歩道は森の中の遊歩道を延長させたものです。この道を通って、会社員が仕事の移動中に森に出てみたり、一般の人がオフィス内にあるシアターに立ち寄ってみたりします。こうして会社員と一般の人のアクティビティがひとつの建物の中で交わって、新しいオフィス空間が築かれていくのです。 

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 作品紹介(その3)


『THE SCRAP BOOK OFFICE』   梅崎真理子

色んなヒト。色んなシゴト。色んなジカン。色んなクウカン。色んなキセツ。色んなナカマ。

色んなモノが集まって、それぞれが思い思いに自己主張しながらも、なんだかまとまりがあって、どこか味があり、思い入れのあるスクラップブックが出来あがるように、
色んなヒトが集まって、それぞれが自由に伸び伸びとシゴトしながらも、なんだか一体感があって、どこか親しみやすく、元気があるオフィスビルが出来ないかと考えた。

コンセプトはスクラップブック。

緑と水に囲まれた立地ながらも、交通量が多く、すこし薄暗い場所に、ポップな色をアクセントとしたイベント企画業務も兼ねた色々な人が交流しあうインキュベーションセンターのためのオフィスビルを提案する。
 

 

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